育児書 松田道雄著「育児の百科」は心強すぎる
あらゆる情報が錯綜(さくそう)するインターネットも最大限に参考にしつつ、本にも安心感や安定感を求めてしまうアナログ女子のキチタロウです、こんにちは。
いまどき育児書なんていちいち買わないよっていうデジタル派のご家庭も多いかもしれませんが、ここは敢えて本で。
しかも半世紀も前に書かれた育児本ってどうなの?って感じですよね。
え?半世紀前? ∑(゚Д゚)
そう、こちら松田道雄著「定本 育児の百科」は1967年(昭和42年)に出版された、けっこう古い本なんです。
この本を読みながら思いますが、人の為になる本ってのは必ずしも新しくなきゃいけないわけじゃないんだなぁ〜。
私の愛読書です。
いまどきの育児雑誌や育児本にはない「この一冊」を探しているママパパに大きな声でおすすめしたいです!
備えあれば憂いなし!「育児の百科」で妊娠期から年長さんまで
松田道雄 著
↓こちらが最新版。単行本で、3冊に別れていますよ(上巻:誕生まで~5ヶ月まで、中巻:5ヶ月~1歳6ヶ月まで、下巻:1歳6ヶ月~就学前まで)
↓私が持っているのはこんな装丁ですが、新品では売られていないみたいです。しかも1冊にまとめられているのでとても大きくて重い ♪( ´θ`)ノ
ピカピカの写真やカラフルで大きな見出しも一切ありません。
しかも前述の通り、今から半世紀以上も前に書かれているんです。
が、古い本だからと侮らないで欲しい。
何十年にもわたり何千何万の赤ちゃんをみた昭和の先生からのアドバイスは、読んでいてわかりやすいだけではなくなぜだか府に落ちる事ばかり。
あ!そういうことだったのか!みたいな。
「誕生から就学まで、子どもの個性を育てようとするこまやかな情愛と知恵にあふれた育児書の名著」
わが家では3歳のお兄ちゃんと0歳の妹に同時進行でお世話になっていますよ。
↑こんな感じで一見とても厚いです。(4センチ)
が、月齢(年齢)に合った箇所だけを読めばいいので、現在3歳の息子もやっと3分の2あたり。
「小児科医としてのゆたかな経験と医学の最新知識」をもとにして
50年前の最新知識をばかにしてはいけません。
読んでいて不都合を感じることがないということに驚くはずですから ∑(゚Д゚)
読み易い文調で、超経験豊富な頼れるお医者さんが私に語りかけてくれている感じ。
どのアドバイスも簡潔明瞭に書かれているので頭に入りやすいのもおすすめポイントです。
育児の本質というものは結局のところ何十年経っても変わらないっていうことなんでしょうか。
おちびちゃんは外気にあてて鍛錬!
私的に一番ありがたいのが、何時間も台所にこもって食事を作るより、赤ちゃんを外気にあてて鍛錬の時間にした方がよっぽど良いに決まってるっていうアドバイスです。
子供のためを想うなら外で一緒の時間を過ごしてあげなさいと。
この「外気にあてて鍛錬の時間」という表現も昭和の先生ぽくていいでしょ。
縁側に赤ちゃんを寝かせたら…?
縁側に赤ちゃんを寝かせていたらねずみにかじられることもあるから気をつけなさいなんてのもあり。
昭和時代の子育てはこんな感じだったのね〜、へぇ〜と思いながら読み進めましょう (*´∀`*)
「育児の百科」は若いママパパにもきっと響くはず
もし「この一冊」が決まっていないママパパがいれば、昭和生まれでも平成生まれでも、心から「育児の百科」をおすめします。
もちろん出産祝いにもぴったり。
↓本の紹介@アマゾンからの抜粋です。
育児という未知の体験で日々不安に直面した多くの人々が本書によって導かれ、勇気づけられた。開業医としての経験の蓄積と内外の最新の医学書に目を通して改訂を続けた不断の努力による本書は、単なるハウツー本ではない。最晩年まで社会的活動を続けた著者の仕事の集大成であり、平易な言葉で書かれた思想の書である。
基本的に母親に対する語りかけですが、パパさん達もどんどん読んでみるべきです。
もし旧版の「育児の百科」がほしい場合
↑1.8キロ (о´∀`о) 必ずしも持ち運びに便利な本ではありません。
古本屋さん
古本屋さんではピカピカのコンディションで350円で売られてました。
絶対にお買い得です〜!
「育児の百科」巷の評判は?
↓NHKの特集
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191101/k10012160041000.html
↓小児科医院長コラム
http://www.f-clinic.jp/2015/04/post-90.html
↓All Aboutの記事
松田道雄先生とは
ウィキペディアから抜粋ですが、、、
- 1908年生まれの小児科医師、育児評論家、歴史家。
- 太平洋戦争中は陸軍の結核病院、終戦後は民間病院小児科に勤務、後に小児科診療所を開業。
- 1967年に小児科の診療を辞め(59歳)、執筆・評論活動に専念。本書は同1967年に出版された
- 1998年(89歳)に亡くなる
59歳で閉院された後は「育児の百科」の執筆と改訂のために全力を注がれ、育児の調査のために各地を訪れ、保育園では保護者や保育士と対話を重ね、そして毎月数十冊の国内外の医学雑誌に目を通すことを亡くなられる直前まで続けられていました。
参照元:http://www.f-clinic.jp/2015/04/post-90.html
この本で松田道雄先生の子供に対する情熱と愛情を感じられるのは↑こういうところからなのかなぁと納得がいきました。
松田道雄著「育児の百科」のまとめ
もちろんインターネットで情報収集もアリだと思うんです。
正確なものから不正確なものまで、また過去のものから最新のものまで、いろんな情報が錯綜していますが。
赤ちゃんのちょっとした症状、夜泣き、しつけなどなど、知りたいキーワードで検索すれば星の数ほどの検索結果が一瞬で出てくるんですから、ものすごく便利です。
でも逆に多すぎて、自分がどうしたいのかわからなくなってしまったりしませんか?
気に入った本を手元に置いておけば、ある程度情報も限られ、迷いも少なくなるという利点もあるんですよ!
皆さんも、ずっと手元に置いておきたい、繰り返し読みたいと思える、また情報源として信頼できる良本に出会えますように〜!
では今日も健康に楽しく過ごしましょう〜 ♪( ´▽`)